前回の記事に書きましたように私はサイクルスポーツ誌が3位になると予測していました。なぜか?「面白くない」のです。サイクルスポーツ誌はたぶん30年以上続いている自転車雑誌の老舗で3誌の中では一番伝統がある自転車雑誌だと思います。老舗は一般的には伝統を守ることになっていまして、サイクルスポーツ誌も昔からのスタイルを今でも守り続けているのだと思います。伝統を守ることは、逆説的な見方をしますと、新しいことに挑戦すること、革新することをあえてしないことにつながります。
12月号の内容は、新車の紹介、冬用ウェアの紹介、レース情報、サイクリングコース、読者のサイクリング体験記、メンテナンス記事で、特集記事は2006年モデルのインプレッション記事です。その「売り」であるべき特集記事が読んでいて分かり難いのです。レーサーが試乗して感想を思いつくままに脈絡無く述べているので、どのモデルが良いかは記事を読みながら比較表でも作って分析しないと分かりません。
レーサーは自転車乗りのプロかもしれませんが、それを素人に分かり易く説明することに関しては素人です。そこを雑誌記者が評価する枠組みを決めて、どのモデルに関しても同じ観点で順番に評価させてモデル間の比較ができるようにすべきなのですが、司会者のいない会議、あるいは井戸端会議のような状態で、しゃべっている人達はそれで楽しいのかもしれませんが、聞いてる方は「ハァ?」という感じです。
furide誌もBiCYCLE CLUB誌もインプレッション記事を掲載していますが、両誌ともいくつかの評価項目を決めて、それに対してはどのモデルももれなく評価していますので、モデル間の比較が分かり易くなっています。
サイクルスポーツ12月号の特集記事では20万円〜30万円のロードバイクとMTBが紹介されています。この価格帯のモデルを購入検討されている方は書店で立ち読みして参考になることを確認の上買われた方がいいと思います。
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伝統とかそういう縛りのあたりは、確かにそうなのかもしれないと思います。が、私はサイスポのインプレッション好きですよ。最近はあまり雑誌自体買ってないのですが、前は何年間か買っていたので誰が何をしゃべっているかで、何となく製品の性格は分かる気がします。何人かの意見が書かれていると、人が違うと感じ方が違うことも分かりますし。
今月のfunrideはたまたま買ってますが、動画が付いてくるのは面白いですね。