最近、NHKの「走る男」という番組で、しまなみ海道をひたすら走る番組がありました。また、先週、日経新聞でしまなみ海道のサイクリングが特集されました。ということで、今は、しまなみ海道が「旬」なのかなと思い、2年前に私がしまなみ海道をレンタサイクルで走破した時の記事を再掲載します。涼しくなってこれから自転車の季節に「超おすすめ」のコースです。
しまなみ海道準備編も合わせてご覧下さい。
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4月30日は晴れてしかも無風という絶好のサイクリング日和。今治側のサンライズ糸山から尾道まで走ってきましたので、その模様を紹介します。
出発点のサンライズ糸山は来島海峡大橋の今治側たもとにあるサイクリングターミナルの宿泊施設です。GW中はレンタサイクルの予約は受け付けていないので、朝8時の受付開始と同時に手続きをし、ロードレーサータイプを希望したところ、右の写真のようなPanasonicのクロスバイクを借りる事ができました。かなり年期が入っていますが、他にチョイスがなかったので、この「海道号」を一日の相棒にすることにしました。
海道号にはサイクルコンピューターがないので、GerminのGPSを持って行き取り付けました。左の写真は現在位置つまりサンライズ糸山の位置を示しています。右の写真はトリップメーターモードで時速、走行時間などを示しています。
いよいよ出発し、最初に行程中最長6.2kmの来島海峡大橋を渡ります。橋の上は、自転車と歩行者は一つの側道を、そして原付はもう一つの側道を走るようになっています。側道の入り口は左の写真のようになっていて、自転車は左側です。ここから大橋の本線にはいるまで螺旋状のランプを登ります。ランプはままちゃりでも上れるように勾配を多分2〜3%になるように造られています。自転車用にこんな大掛かりな仕掛けが作られているのは本当に感心、感謝です!ランプを上り切ると料金所があます。
通行料は橋によって異なり、50円〜200円です。料金所ではおつりが貰えないので、ぴったりの金額を支払うためにサイクリングターミナルで今治から尾道の通行料500円分のチケットを買っておくと便利です。橋の上の自転車レーンは自転車と歩行者しか通らないので路面の状態も良く快適に走れます。また、海上50mからの瀬戸内海の眺めは最高で、こんな景色のサイクリングロードは他にありません。道中、自分のロードバイクで気持ちよく走っているライダーと何度もすれ違いました。私もInterMax号で走れたらもっと軽やかで気持ちがいいのに…と思いながら海道号のペダルをこぎました。
大橋を走っていて感心するのは、巨大な橋を造った建造技術とわざわざ自転車専用に作られたランプ(右写真)です。こんなものを巨額の費用を投じて造って採算が取れるのかという疑問はありますが。せっかく造られたものですから、できるだけ多くのサイクリストが利用して微々たる料金でも通行料を支払ってお返しできたらと思います。
橋を渡ったら島内は一般道路を走ります。島内の道路には次の橋への入り口を案内する道標が適宜設置されていて迷う事はありません。また、「道の駅」がところどこりにあるので、トイレ休憩や補給の心配もありません。
行程は全体的にフラットで、ある意味単調でもあります。そこで、ちょっとメリハリを付けようと因島の白滝山(280m)に寄り道することにしました。それまでは楽チンだったのですが、上りの勾配はきつめで13%のところもあり、けっこう厳しい上りになりました。
しかし、頂上に立つと瀬戸内海の島々とこれから渡る因島大橋のすばらしい景色を眺める事ができました。
向島に渡る因島大橋は2階建てになっていて、自転車は1階を走ります。それまで青空の下を瀬戸内海を眺めながら走れた橋と比べると晴れ晴れとした雰囲気が少なくなります。向島から尾道への最終の橋は新尾道大橋ですが、この橋は自転車レーンが設けられていないため渡し船で渡ります。10分足らずの船旅で尾道駅前に到着。無事にしまなみ海道サイクリングを終えることができました。
尾道側のサイクリングターミナルは駅から歩いて数分のところにあります。そこに自転車を返してすべて終了。走行距離は79.1km、走行時間4時間34分でした。ただし、頻繁に停まっては写真を撮っていたため、停車時間総計が2時間4分、平均時速は17.3km/hとままちゃり並の走行でした。
振り返ってみて、贅沢に自転車専用レーンを走れて、しかも安全なこと。ドライで爽やかな風を受けて、瀬戸内海の景色を眺めながら気持ちよく走れることから、しまなみ海道はハワイのホノルルセンチュリーライドよりお勧めのサイクリングコースです。特に、自転車に乗っていない家族や友達を誘って自転車の楽しさを分かってもらうにはベストのコースだと思います。多くの方がこの楽しさを味わって、サイクリング好きになってもらえるといいなあと思います。
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